層雲峡から始まった北海道の1日目は、
盛りたくさんの感激と共に終わろうとしている。
帯広では、はずせない「アサヒ湯」は、噂通りの良い湯だった。
湯船からあふれ出た湯が、床一面に流れ去る。
予定を終え今宵の宿「丸美ケ丘温泉ホテル」に向かう。
帯広市内から車で10分足らず。
広い駐車場も、銭湯代わりの入浴者の車でいっぱい。
今は素泊まりしかやっていない。
今夜の泊まり客は、どうやら我々だけのようだ。
指定された部屋は、6畳間。
広げたらいいだけにしてあるフトン。
お茶セットに100円投入式のテレビ。
このテレビ代が結構かかったが・・・。
ユニットバス&トイレが付いていて、風呂の湯は温泉。
紅茶色、泡付き、少しぬるめの源泉が出し放題。
なんと贅沢な・・・。
浴槽に黒い湯ノ花がこびりつく。
夜が明けた。
朝日が昇り始め、窓の外がきらきら輝く大浴場に私一人。
昨夜、あれだけいた客は、一人もいない。
立ち寄り開始までは、泊まった者だけの贅沢な時間。
この広い浴室が、今は自分だけの風呂だ。
くくくっ~、笑いが止まらない。
2つの湯船からは惜しげもなく湯があふれ出る。
排水口は、ごぉ~とうなりをあげて、渦巻いている。
小さな湯船は、ぬるくて泡がびっしりと付く。
あぁ、幸せ!
なんて良い宿を選んだんだろう。