串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

妙義神社

2014年02月28日 | 旅-関東・中部

浅間山に見送ってもらって佐久平を後にし、上信越道を走っていると、
ギザギザの山容が見え隠れ。

名前は聞いていた妙義山だが、関西人には馴染みが薄い。

妙義山は一つの山ではなく、金鶏山、金洞山、白雲山の三山を総称して
妙義山という事を初めて知った。

その白雲山の麓にある妙義神社へ向かう。

車はすぐ近くにある道の駅に停めて神社へ歩いて行く。

県道沿いの一の鳥居をくぐり急な坂を上って行く。

大きな枝垂桜が門前に。

白雲山の中腹に大のレリーフが見える。

1700年に書かれた「御神号額」に刻まれた文字が「妙義大権現」。

その「大」をかたどり中仙道よりの目印としたものらしい。

総門の前には笹が左右に配置されている。

この笹には意味があるのだが、何だったかなぁ?

比叡山延暦寺の根本中堂前にもあって、その謂れを聞いたのだが・・・。

肘木というのだろうか?いや、肘木は上にあるので、これは全くの飾りなのか?

 きれいな群青色。

波をデザインしたものなんだろうか?

高さ12m、この総門は関東一の壮大さを誇るものらしい。

石造の太鼓橋の先には165段の石段が続く。 

 石段の横に楽な道もあり、復路はこの道で戻る事にして石段を上る。

杉の大木が両側にそびえるこの石段で、かつてNHKの大河ドラマ「義経」のロケが
行われたらしい。

途中に踊場はなく、休憩で立ち止まると思わず下へ吸い込まれそうになった。

はぁ、神社仏閣も有難みが分かるような歳になれば、お参りするのは困難だ。

見事な彫刻が施された唐門。

上毛の日光と呼ばれているようで、見事な彫り物が随所にみえる。

そして彩色も美しい。

この辺りの建物は平成19年に襲った台風9号の被害に遭い、その復旧作業が終わり
お参りできるようになったのは平成24年の12月からだから、出来たてほやほや。

「本社」 は、黒漆塗りの権現造り(本殿と拝殿を中殿によって連結した造り)。

ぐるっと囲まれた透き壁の間から撮ったので、ごく一部しか見えないが、
飾りの付いた花頭窓、 立派な金物の扉・・・どれも見事な造りで見惚れた。

床の下、羽目板というのだろうか?その部分も模様が描かれ、美しい漆塗りだった。

桜はほとんどが枝垂れ桜らしく、満開になるのは例年4月10日頃。

中には樹齢200年を越す枝垂れ桜もあるという。

花が咲く頃に来たいものだ。

高さ10mの石垣は江戸時代中頃、妙義山の安山岩を用いて築かれたもの。

静かな境内だった。

登山客が一人、お参りする人一人、観光客と思しき人、私を含めて二組。

↑ の写真の人は猿のおっかけ人。

山から下りてきた猿を追い返す役目らしい。

猿もよく知ったもので、この人の姿を見ると逃げ猿。

妙義神社、実に見ごたえがあった。

榛名神社も拝殿まで行かなかったが、参道のたたずまいは素晴らしいものがあった。

信仰心はあまりないけれど、旅先での神社仏閣めぐりもなかなかいいものだ。


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