旧森田銀行本店です。
北前船による廻船業で財を成した豪商の一人、森田家。
明治27年に廻船業から銀行に転業。
福井銀行と合併し、近年まで福井銀行三国支店として営業。
平成6年三国町所有となり、現在、国の登録有形文化財に指定されている。
栄えた三国町を象徴するかのような立派な建物は、三国町の、お宝だなぁ・・・。
見学無料。館内では、福井大海氏の三国町を描いた水彩画展が開催されていた。
カウンターは、けやきの一枚板。
床は、推定復元されたものらしいが、四角い大理石(?)の交差部分に白い石がはめ込まれきれいなものだった。
2階は、ぐるっと回廊のような廊下が、はりめぐらされ吹き抜けになっている。
漆喰の天井には、豪華な彫り物。
50坪近くある、1階のフロアーに1本だけある柱は、エンタシスの大理石に似せたもの。
柱上部の漆喰飾りも美しい。
入ってすぐ、床の石敷きに感激し、天井を見上げて驚き・・・。
しばらくは、上と下ばかり眺めていた。
係員に促され、繊細な水彩画を拝見。
訪れた日が、福井画伯の個展最終日だったとはラッキー。
建物に水彩画、はぁ、いいもの見せていただきました。
この満たされた気持ち・・・うまく表現できない。
別行動で見ていない連れと会った途端口から出たのは「凄い!凄かった・・・。」だけ。
何が凄かった?
私のつたない説明では分からないだろう。