休日に息子とキャッチボールをした。もちろん私が息子より楽しそうだ。誰も居ない貸切の公園でグローブを手にはめるとそれだけで頬が緩んでしまう。バレーボールでは感じないワクワク感が体全体にみなぎる。静かな昼下がりの公園にはグローブがボールを捕球する心地良い音だけが響いている。しかし久し振りなのでイメージしているフォームと実際の投げ方にかなり差がある。運動会の徒競走でよく転倒しているお父さんのように心と体がバラバラな感じである。一球一球フォームを確認しながら投げるが、どうもバランスが悪く、コントロールも定まらない。これでは今年の目標(後日掲示予定)は夢のまた夢になってしまう。そんな事を考えながらボールを次々と息子に投げ込む。
すると公園の入口に保育園児の集団がこちらを見ながら立ち止まっている。しばらくするとエプロン姿の若い男の先生が私たちに歩み寄り「保育園なんですけど、公園で遊ばせてもいいですか?」と訊ねられた。みんなの公園だもの、どうぞどうぞと快諾する。
すると先程まで静かだった公園に、放流された園児たちは歓声と共に活き活きと縦横無尽に走り回る。私たちの周りには寄り付かないように先生が配慮してくれていたが、数分後には背後に数人の園児が興味深そうに私たちを見つめている。当然投球にも力が入る。すると「凄ぇ~早~い」との声が聞こえる。もちろん次のボールにも力が入る。するとはいついに出ました「プロみたい」との言葉。園児たちに振り向き「実は・・・プロなんだよ」と得意気に答える。遠くで息子は苦笑いだ。それから園児達を仲間に入れてしばらく「プロ直々指導」での野球を楽しんだ。
やはり野球は楽しいな~有限会社やな瀬不動産