先日立て続けに「怒鳴る」場面に遭遇した。
一つ目はとある会議場での事。とある提案に対して撤回を求めていた参加者が途中からエキサイトして怒鳴り声を上げていた。二つ目は飲み屋さんでの事。前の席に座った団体のリーダー的人物がお店の粗相について怒鳴り声を上げていた。当事者ではないもののその場に居てやはり余り気持ちの良いものではないが、ふと「何故人は怒鳴るのか?」を考えてみた。
前者の場合は、高ぶる気持ちを抑え切れずついついそのような言動になったのだろうと判断出来るが、後者の場合はその恫喝によって店内はその団体に視線が集まり、店側としては腫れ物に触るような過敏な対応となる・・・それが最終目的のような気がした。つまり同じような怒号でも後者には「悪意」と「故意」が入っている。
怒鳴り声には色々なパターンがある。よく刑事ドラマの取り調べで出て来る若い刑事が怒鳴り、その後で山さんみたいな初老の刑事が若手を制して、優しい声で「まあまあ」と煙草を差し出す「動と静」のパターンや「一般人ではない人」の話し合いの場では、途中で携帯が鳴り、一旦席を離れて聞こえるように携帯に向かって怒鳴りまくり、再び席に着く・・・これを私は実際数回経験した事があるので、恐らくそれはひとつのパターンなのだろう。また以前運転手さんから、交通事故でどんなにこちらが悪くてもとりあえず怒鳴ってみると聞いた事がある。怒鳴り声は場合によって非常に効果的である。
それらはすべて人間の心理を突く巧みな手口であり、実際にそうと解っていても怒鳴り声はやはり怖いものである。ただ今回の飲み屋さんのように故意に怒鳴って人を貶(おとし)めて自分だけが得したとしても、そこには夜も眠れないほど怯えていたり、数日間嫌~な思いをしている店員さんが存在しているのも事実である。
だからいつもそんな場に遭遇すると思う事は「大の大人のやる事じゃねぇ~じゃん」なのである。有限会社やな瀬不動産