先日テレビで放映されていた「幸福の黄色いハンカチ」を観た。1977年の公開当時、小学生だった私は実際に映画館で観て、ラストシーンでついホロりとしたものだ
【解説】刑務所帰りの中年男が、偶然出会った若い男女とともに妻の元へ向かうまでを描いた山田洋次監督によるロードムービー。過去を持つ主人公の物語と若いカップルのラブストーリーが北海道の四季とともにつづられ、1977年に公開されるや大ヒットを記録し、その年の映画賞を独占した。主演は名優・高倉健、その妻役に倍賞千恵子、製作当時映画初出演の武田鉄矢、桃井かおりらが共演。日本映画史に輝く不朽の名作。
武田鉄矢と桃井かおりの二人が高倉健に代わってハンカチを探しているシーンでは、発見する前にチラッとハンカチが映るんだ~と小さな発見をしつつ、もし私が鉄矢だったら「本当良かったですね~いやいや奥さん」とそのまま自宅にズカズカと上がり込むだろうな~とその場で立ち去った二人の潔さに改めて感心した。ただこの有名なラストシーンだが、ポスターやジャケットに思いっきり最初から表示してあるのはいかがなのだろうか?と思う。初めて観る人には感動も半減だ。
この映画では地元の人と思われる人たちが演じているのだが、その冒頓とした自然な芝居がとても印象的であると同時に、以前から印象深く残っているシーンが二つあった。ひとつは冒頭の食堂でのシーン。健さんが出所後、約6年振りに飲むビールのシーン。これがとにかく美味しそうである。当時小学生ながら「何て美味しそうなんだろう」と思ったものだ。そしてもうひとつは夕張へ向かう途中で、道端で歌っている「銀座カンカン娘」のシーン。何故このシーンがあるのか?カンカン娘なのだろうか?まあ大筋には全く影響の無いシーンなんだけどね。