柳家小さんの十八番である「笠碁(かさご)」を聞いた。
笠碁とは・・・碁敵の旦那二人は幼馴染。いつものように碁を打っているとちょっとしたことで口喧嘩となった。その後、お互いに碁を打ちたいにも関わらず意地を張って・・・と言う噺である。この「笠碁」は以前他の噺家で聞いたことがあったものの、小さんのは初めて聴いた。
細かい設定は異なるものの、手打ちをしたいが、頭は下げたくない・・・その葛藤を小さんが絶妙の表情と「間」で演じており、人情噺での小さんはやはり素晴らしい。晩年小さんが好んで演じたのにも納得の「名人芸(国宝芸)」である。
ちなみに生前の小さんは一度だけ生で観たことがある。もう20年以上前、博品館劇場での小朝独演会でゲストとして出演していた。その時は「お味噌汁のお爺ちゃん」の印象しかなかったものの、圧倒的なオーラが出ていたことだけはよく覚えている。
夏になると何故か落語を生で観たくなる。そろそろ寄席に行こうっと
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