「黄金を抱いて翔べ(2012年公開)」を観た。
【解説】日本推理サスペンス大賞に輝く高村薫のデビュー小説を、『パッチギ!』シリーズなどの井筒和幸が実写化したクライム・ムービー。万全の警護システムが敷かれた銀行地下金庫からの金塊強奪に挑む男たちと計画の思わぬ行方を、息詰まるタッチで活写する。『悪人』の妻夫木聡、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の浅野忠信、『BECK』の桐谷健太、『釣りバカ日誌』シリーズの西田敏行、東方神起のチャンミンなど、豪華な顔ぶれが結集。裏切りや疑心が交錯する物語に加え、計画の推移を綿密に追ったディテールにこだわった描写も必見。
劇場予告で観て、楽しみにしていたものの、いつものように気が付けば公開が終了していた作品である。いつもながら悪人はボソボソと喋るので、台詞が聞き取れないシーンがいくつかあった。妻夫木君の悪人役は私にはどうしても好青年のイメージの方が強い為、なかなか悪人・妻夫木君に馴染めない。スマートではない強奪方法が逆にリアルであったが、どうも綿密さに欠けていた。もう少し丁寧に計画を進行して行けば、もっとハラハラ感が高まったのかも知れない。ラストシーンには爽快感は無く、全体的には私にとって残念ながら「DVD購入リスト」には入らない作品だった。