先日バスに乗った。
目的の停留場が近づき降車ボタンを・・・ふと30年前を思い出す。
バス通学していた高校時代。バスの中には同じ制服を着た生徒で溢れていて、その時間帯はまるで我が高専用バスの状態だった。そして高校のバス停留所が近づくと、何故か皆ボタンを押したがらない。どこか「押したら負け」のような雰囲気が、誰が言った訳でも、変な伝統がある訳でもないのだが存在していた。到着ギリギリまで押さず、業を煮やした誰が押す・・・こんなことをいつも繰り返していた。それは学年が上になればなるほど「押すもんか」的な全く意味の無い意地だけが増して来たような記憶がある。だから過去に何度かひとつ先の停留所まで行ってしまったことがある。あれは一体何だったのだろう?
そんなことを思い出しながら、今は普通にボタンを押して降りたって話である。