映画「さよなら歌舞伎町」を観に行った。
【解説】新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、身も心もむき出しになった男女5組の人生が複雑に絡み合う群像劇。『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』に続き、廣木隆一監督と脚本家・荒井晴彦が3度目のタッグを組む。物語の軸となる倦怠(けんたい)期の同居カップルには、『ヒミズ』などの染谷将太と、『もらとりあむタマ子』などの前田敦子。さらに南果歩、松重豊、大森南朋、村上淳、忍成修吾、田口トモロヲといった個性派が脇を固める。
歌舞伎町のラブホテルで交錯する様々な人間模様を描く作品。スクリーンに描き出される歌舞伎町は昔の雑然としたイメージとは随分と変わっていた気がする。けだるい感じのラブホ店長役の染谷将太はとても秀逸で、ラストで涙ながらに弾き語りで歌う前田敦子の「月のあかり」は彼女の独自のかすれ声とマッチしてなかなか心に染みた。内容的に暗く、重くなるところを軽快なBGMのおかげで重さが軽減され、全体的に淡々としつつも、私の好きな作品であった。 決して出演女優さんがバンバン裸体を披露しているからではない。
また南果歩がいい味を出していて、特に韓国人カップル役のイ・ウンウは好演だった。それにしても女性は強いな~って改めて思った作品である。