小学生の頃、当時の後楽園球場でジャイアンツの選手を間近で見たくて両親から誕生日に双眼鏡をプレゼントして貰ったことがある。ただ実際に持参すると重くて邪魔になり、またすべて双眼鏡を通して見るとゲームの進行が分からず、いつしか持参することさえしなくなってしまった。
親の手前、申し訳ないと思ったのだろうか?他の利用方法を探していたら・・・近所によく遊ぶ同級生が住んでいて実家の二階の一部からその友人宅の最上階が見えることが判明した。そこで学校から帰ると、自宅に電話をワンギリしてから、お互いに見える箇所に移動し、色々なサインを決めた上で友人を双眼鏡越しに「会話」をしていた。サインの内容は確か「今日は遊べるよ」「今日は遊べないよ」とかだったような気がするが、ワンギリした時に相手が不在だったらどうしたんだろう?また友人は双眼鏡を持っていたのだろうか?・・・今思うと非常に小学生っチックな行動で、そもそも電話一本で済む話であるが、メールもLINEもある時代だからこそ、今となってはあのまどろこしさが何故かとても懐かしく感じる。
ちなみにその双眼鏡遊びは非常に早く終わりを迎えたことだけは、はっきりと覚えているが、何故それを急に思い出したのかは不明である。