第88回米アカデミー賞で、作品賞と脚本賞に輝いた「スポットライト 世紀のスクープ(2016年公開)」を公開初日に観に行った。
【解説】アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのマイケル・キートンが記者を好演。複雑に絡み合う事件の根の深さに慄然(りつぜん)とする。
マイケル・キートンを始め、(アベンチャーズのハルク役)マーク・ラファロ、(きみに読む物語のアリー役)レイチェル・マクアダムス等のスポットライトチームや、新編集長役のリーブ・シュレイバー他出演者がとても個性的で良い。新聞社を舞台にした作品は「社葬」「クライマーズ・ハイ」と言い、非常に面白い。気が付けば一度も時計に目を落とすことも無いまま120分の上映が終了した。
アカデミー作品賞は2000年代だけでも「それでも夜は明ける(2014年)」・「アルゴ(2013年)」・「アーティスト(2012年)」・「英国王のスピーチ(2011年)」・「クラッシュ(2006年)」・「シカゴ(2003年)」と観たが、中でもかなり面白い作品だった。