休日に何気なくワイドショーを観ていた。
オリンピックの会場問題について取り上げられており、その中で「密室」で行われる会議について司会者が声高らかに異議を申し立てている。どうやら最近では一般公開しないことを「密室」と言う言い方をしているらしいが、なんでもかんでも「一般公開」「ガラス張り」することがまるで正義のように伝えている姿勢に、どうしても違和感を感じてしまう。
仕事柄、裁判にまで発展するような事案を含め、様々なケースで協議する場面に遭遇するのだが、最終的に「歩み寄り」にて解決する事が少なくない。双方が主張していることはもっともであるが、多くの場合は「このまま平行線のままでいいの?」「時間とお金だけが掛かるばかりだよ?」「じゃあ、間を取って・・・」という感じになるもので、そこにはどちらかの正義や勝訴は存在していないケースがほとんどのように思われる。つまり最終的には白黒はっきりさせることが目的ではなく、それぞれの「面子」をいかに立てられるか?が着地点になる。だから場合によって良い意味での「密室」で行われた方がうまくまとまるケースもある。あくまでも私が体験した限りの話ではあるが・・・
そんなことはコメンテーターは知っているはずなのに、とりあえず「視聴者受け」の良い発言ばかりしている。そんなことばかりしていると、2020年に本当に間に合わなくなっても知らないよ~