幹線道路の信号で停車した時、何気なく車外を眺めていると、ある自販機が目に入った。
実家から少し離れた場所にある自販機で、私が中学生の頃、この場所には銀紙で目隠しをされ、夜になると中が見える不思議な「大人の本」の自販機が設置されていた。好奇心いっぱいだった中学生は「○○君とマラソンしてくる」と家人に告げ、夜に友人と出掛けた。自販機の前を何度も何度も往復して商品と金額を確認し、ぴったりの小銭を握りしめ、人が通ると何食わぬ顔して通り過ぎ、意を決して心臓バクバクしながら焦りながら購入したものだ。今の子供たちには経験出来ないまどろっこしさだろうな~
そして後日通ったら、自販機はすべて撤去されていた・・・