とある県のサッカー協会が、同県内の廃校を利用した普及や強化の拠点とした施設を建設予定との新聞記事。
大人用の人工ピッチ2面、小学生用の小さなコートなら同時に4試合がプレー出来、体育館はフットサル、地下にはトレーニング用のスペース、食堂の併設し、サッカー以外の競技も歓迎だが、「観客席だけ」は造らないことにしようとしているとのこと。その理由は「プレーヤーのための施設を造る。親の観覧はご遠慮頂きたいとの方針を形にしたい」と同協会の会長の説明。会長は「大事にしなければならない存在とはわかっているが、口を出し過ぎる親が多過ぎて、すぐ近くで見て下さいとは言えない状況が現実にある」とのこと。
サッカーでの判断力・発想力を身につけるには、選手の五感を駆使して状況を把握し、味方とコミュニケーションを取って協力し、最後は一人で決めて行動し、成功と失敗を体験する過程が必要だが、親の手取り足取りの助言はその機会を失う。また応援のつもりが、罵倒、非難、暴言になるケースも少なくないのが今の現状だとし、最後はこんな会長の言葉で締めくくられていた。
「サッカーのことは、サッカーの専門家に任せて下さいというメッセージ。指導者の質の向上という重い責任を背負うことにもなるが、それを含めて、選手の為を最優先にしたい」
これはスポーツだけでなく、様々な面でも同様なことが言える。きっと多くの反発が待ち構えていると思うが、是非とも貫いて欲しいものである。
それでも観に行きますか?