以前として世の中は失言収集に躍起になっている。
お話にならないような失言は論外であるが、「麻生」と検索すると「失言集」と出てくるように麻生副総理はやたらターゲットになる。
総理時代に「何千万円も所得があって更に定額給付金をもらおうとするのはさもしい。矜持(きょうじ プライド・自負)の問題だ」から始まり、「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」などとその都度取り上げられていたが、これまで過去の発言に対して私はあまり嫌悪感を感じなかった。
先日も一部の白血病や悪性リンパ腫に効果が期待される新型治療薬「キムリア」の保険適用のニュース。投与は1回で済み、価格は3349万円。1回当たりの薬価としては過去最高だが、高額療養費制度で患者の自己負担は約41万円(年収約370万~約770万円の場合)となり、大部分は保険で支払われる。これに対して「そういう薬が出てくるのは良いことなんだと思いますけど、高額の医療をやって存命期間が何年ですっていうと、だいたい数カ月。そのためにその数千万の金が必要なんですかってよく言われる話ですけど」との発言についても一部やり玉に挙がっているが、それほど騒がれなかったのは的を射ていたのか?失言としてインパクトが弱かったのか?それとも・・・
そんなことを書いている途中で、前五輪相が政治資金パーティでに「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」との発言にも注目が集まり、さらに川崎殺傷事件で直後に自殺した容疑者に対して「子供を巻き添えにせずにひとりで死ねばいい」とのコメンテーターの発言に対しても「別の自殺や事件を誘発する」との憂慮する声が取り上げられているが・・・う~ん、どうにもこうにも揚げ足取りに躍起になっている側だけに違和感を感じてしまう。
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