映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2017年公開)」を観た。
【解説】「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンが、マクドナルドの創業者レイ・クロックを演じる、実話をもとにしたドラマ。1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。キートンが主人公クロックを演じるほか、妻エセル役をローラ・ダーン、マクドナルド兄弟役をニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチがそれぞれ演じる。監督は「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」のジョン・リー・ハンコック。
冒頭ドライブインが古き良きアメリカを映し出しているな~と思っていたが、途中から私の嫌いな流れに展開する。ファウンダー(創業者)とはマクドナルド兄弟ではなく、フランチャイズ化をした方を指し、兄弟の理念からかけ離れた経営方針は単なる金の亡者としか映らず、あれだけサポートに徹してくれた妻に簡単に別れを切り出す図々しさは、当然兄弟への仁義すら通さない、契約条項や口約束を遵守せずにのし上がってく男に対して、広告にある「英雄か?」「怪物か?」と言われてもただただ「汚ぇ奴」としか思えない。そのような度量が無ければ大金持ちになれないと言うなら、ならなくてもいいやと思ってしまう。
マクドナルドの象徴ともいうべきゴールデンアーチが最初に登場した時に実にかすんで見えたのは気のせいではなかったようだ。
M&Aが頻繁に行われている風土ならではの話なのだろうが、兄弟たちの最後の不遇さを含めて、実に嫌いな作品だった。劇中にも出てくるように「マクドナルド」の響きは素晴らしいとは思うのだが・・・