映画「僕のワンダフル・ライフ(2016年公開・原題A DOG'S PURPOSE)」を観た。
【解説】W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説を、『HACHI 約束の犬』などのラッセ・ハルストレム監督が映像化したドラマ。少年に命を救われたゴールデンレトリバーが、転生を繰り返しながら自分の使命に気付く物語が描かれる。主人公の犬の声を『美女と野獣』などのジョシュ・ギャッドが担当し、若き日の飼い主をK・J・アパが好演。共演は、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、デニス・クエイドら。
主人公の犬は何度も生まれ変わるのだが、冒頭に非常に短い「犬生」を何度か迎える。それは殺処分である。その後、ようやく家族に引き取られるのだが、車中の取り残された子犬をガラスを割って主人公家族に「連れ去られる」というなかなか斬新なシーンから物語は動き出す。老犬となり、横たわってばかりいる状態で「もう準備は出来た」の台詞には、つい膝の上に抱えてた「彼」をなでる手が強くなってしまう。飼い主にとって必ず訪れる「別れ」の寂しさがほんの少しだけ癒される内容だった。
原題はA DOG'S PURPOSE(犬の目的・決心)であるが、きっとベタに「ワン」ダフルから付けたと思われるタイトルと今回の(日本語の)犬の吹き替えが残念だった。ちなみにタイトルがつい映画「僕らのワンダフルデイズ」と重なってしまう。