東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

B面1曲目

2020年10月10日 09時49分22秒 | 音楽の話

先日の新聞記事。

全米で今年上半期に発売されたアナログレコードの売り上げがCDを上回った。これはレコードが中心だった1980年以来初めてとの事。ただこれはレコード復活という話ではなく、セールスの85%強を占めるオンラインでデジタル音源ファイルを聴取するストリーミングで、残り僅かなシェアをCDとLPで奪い合っており、オタクな購買層が熱く支えるLPの売り上げが微増した結果とのこと。ただ筆者は人間の可聴範囲外の周波数帯域をカットするCDに対し、音が自然なLPの音質の良さと集中力が保てる片面20分程度の尺、そしてプラケースに小さく収まったCDケースと異なり、30センチ四方のジャケットのアートスペースを評価していた。

そして記事の中で興味深ったのがA面とB面の存在。冒頭から最後まで片面に収録曲が直線的に並ぶCDに対し、背中合わせに二つの個性が共存しているLP。筆者は「ぼくたちが失った大切なもののひとつに『アルバムのB面1曲目』がある」と書いている。A面1曲目ともB面ラストとも違う独自の美学を全うするB面1曲目の麗しき存在・・・と書いている。

音質に関してはそこまで繊細でない耳だし、ジャケットについてはすでに書いた。A面B面については正直CDの方が取り扱いが楽なのは事実であるが、言われてみればA面が終わり、レコードをひっくり返してB面1曲目が流れるまでのあの手間と待ち時間は何とも懐かしい。

私にとってB面1曲目と言えばニール・ダイアモンドのアルバム「ジャズシンガー(JAZZSINGER)」のハローアゲインが思い出される。彼自身出演している映画のサントラ盤でこのハロー・・・から物語がラストへ向けて突き進んでいく。

今の子たちは「A面で恋をして」と言われてもさっぱり意味が分からないんだろうな。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産


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