先日プロ野球16球団について書いた。
これは2014年にアベノミクス第三の矢・成長戦略として提言されたエクスパンション(球団拡張)構想であるが、あれから7年経過してほとんど進展が見られない。以前「沖縄が入っている時点で困難」と語っていた専門家がいたが、理由として台風上陸・接近により開催節および前節・後節にも影響を与えるためと述べていた。7年前とは比較にならないほど異常気象は進んでおり、本州のドーム球場以外での中止試合数も増えていることを考えれば、開催場所や日程的な問題も考慮しなければならないだろう。
ただマイナス要素だけを考えても先に進まないので、プラス要素を考えてみる。まず4チーム増えることで、地域活性化はもちろんのこと、野球選手の受け皿が増えるので戦力外が少なり、年末に行われるトライアウトでのドラマは獲得合戦の要素が強まるだろうし、Jリーグのように元日本代表選手が下部組織で活躍する光景も見られるだろう。戦力の均衡を危惧する声もあるが、設立されたばかりのイーグルスの初年度成績は38勝97敗1分、勝率.281、首位51.5ゲーム差と散々な結果だったが、それからのチーム力向上は知っての通りである。財政的に厳しい球団は積極的に戦力外選手を獲得するので当然戦力的には劣るが、映画「マネーボール」映画「がんばれ!ベアーズ」映画「スラップ・ショット」のような、いつの時代でもみんな大好きな判官びいき的な弱小球団の活躍が見られるかも知れない。中年の星的な・・・
さらに昔のファミコンにあった外国人選手だけのMチーム(メジャーリーガーズ)があっても面白いし、独立リーグ枠を設けてJリーグのような昇降格システムがあってもいいかも知れない。以前は球団経営は赤字と言われていたが、近年参加した球団は様々な改革や発想の転換で素晴らしい経営をしているとも聞く。世論の声を今一度声高らかに上げたいものである。