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映画「病院坂の首縊りの家(1979年公開)」を観た。
【解説】「病院坂の首縊りの家」と呼ばれる廃屋での連続殺人事件を解決する金田一耕助の最後にして最大の事件を描く。東宝の石坂浩二の“金田一”シリーズの五作目にあたるもので、脚本は「女王蜂(1978)」の日高真也と同作の久里子亭の共同執筆、監督は「火の鳥(1978)」の市川崑、撮影も同作の長谷川清がそれぞれ担当。
以前も書いたように金田一シリーズは当時小学生の私たちの中ではブームで、本作品も今は新小岩の西友屋上にあった映画館でグッズプレゼント(その時は病院坂のブックカバーだった記憶)目当てで観に行ったものだ。
市川崑監督&石坂・金田一の最終作品だからだろうか?あおい輝彦を始めこれまでシリーズに登場した俳優が多数登場する。ただ本シリーズ特有の珍しい苗字(法眼ほうげん)家の複雑な出生と難解な家系図はこの歳になっても難しく、検索した家系図を片手に鑑賞したが、なかなか難解で何度も停止しては家系図の確認を繰り返した。当時13歳の私には分かるはずも無い複雑さである。
キーとなる写真乾板の警部の金田一の粋な計らいと車夫の忠誠心。作者横溝正史夫妻が冒頭とラストに登場するのだが、ヒッチコックのようなカメオ出演ではなく、棒読みの台詞を結構長い時間聞かされてエンディング。そして観終えて思うのは石坂・金田一が私は一番好きだな~ってことである。