北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

オクエゾサイシンの畑と未交尾エゾヒメギフ♀の謎

2015-11-03 00:37:44 | エゾヒメギフチョウ
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オクエゾサイシンの畑と未交尾エゾヒメギフ♀の謎

2015-4-26 (日) 晴れ 22℃ 午後は曇り寒い

この日はエゾヒメギフ19♂♂を観察・撮影して引き上げることになった。

帰りに、かってとある理由から林縁の平地 50m×100mほどの林床が一面オクエゾサイシン大群落となっていた場所に立ち寄った。

今から30年くらい前に私が偶然発見したところだ。私がかって毎年、おびただしい数のエゾヒメギフ、本州産ヒメギフを飼育し、雑交実験を続けることができたのはこのオクエゾサイシンの畑を発見したからにほかならない。

不思議なことに、ここにはエゾヒメギフチョウはまったく棲息していなかった。

そのうち、蝶友にうっかりこの場所の存在をもらしてしまったばっかりに、多くの人がここからオクエゾサイシンを採取してもってゆくようになった。

大株をことごとく掘ってゆく人が相次いで、とうとうあれほどあったオクエゾサイシンがきれいに消えてしまった。

それから20年は経過しているので、もしかするとオクエゾサイシンが復活しているのではないかと思い、立ち寄ったものである。

こまめに探したがマイズルソウばかりがはびこってオクエゾサイシンは、ほんの申し訳程度の数本の幼株があったのみ。

がっかりして立ち去ろうとしたとき、まったく思いがけず一頭のエゾヒメギフチョウ♀を発見した。










羽化直後をおもわせる新鮮個体で、未交尾個体であった。

ここでエゾヒメギフをみるのは本当に初めてのことで驚いた。

せっせと撮影しているうちに、とうとう、うとましく思われたか蝶はおもむろに舞い立ってフワフワと森のなかへと飛び去ってしまった。




午後おそいせいもあるが♂はまったく見かけず、何故こんな未交尾♀1頭のみがポツンといたのか、私にとっては大きな謎であった。









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