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2015年、モルフォオオムラサキ大拡散の試み
最近、話題になっているモルフォオオムラサキ。
雄の翅表の青がモルフォチョウの構造色のようにギラリとスカイブルーに青く輝き、一瞬これがオオムラサキかと目をうたがってしまいます。
何年か前のインセクトフェアで初めて見たような気がします。
通常のオオムラサキ鱗粉の櫛状構造の櫛上のヒダ間隔が103nmであるのに対し、モルフォオオムラサキでは169nm で、とても広くなっており、これがギラリ青く輝く構造色発現の理由であるという。
これまでも日本各地や中国山東省などで、比較的個体数の少ない産地において稀に見られていたようです。
あまり報告されることはなく、稀少性が高いが故にマニアの間で高額で取引されていたようです。
2014-9-7のオークションでは 1♂ 60800円で落札されていました。
劣性ホモで出現するとおもわれるこのモルフォオオムラサキを5年間にわたって累代・かけあわせを続けた結果、モルフォオオムラサキの純系種苗が確立された模様です。
種苗を確立された方のご苦労は大変なものであったと思われますが、この方の立派なところはこのモルフォオオムラサキを、ごく普通に見られるものにしてしまいたいと考えたことです。
すなわち稀少種、稀少個体を追い求めるマニアたちがあまり見向きもしない、ごくありふれたものにして、このチョウが自然状態で見られる滋賀県某発生地の個体群や生態系を乱獲から守ろうと考えたことです。
正にすばらしい発想の転換だとおもわれます。
単に採集禁止の指定のみ、看板をかかげるのみ、密猟者検挙に明け暮れるのみの、古典的でほとんど効果がない一般的な希少種保護対策に一石を投じるものです。
程度の差が大きいのですが多少なりともモルフォ的な輝きを現すオオムラサキ♂は大発生時の札幌近郊の八剣山でもみつかり jezoensis に高木秀了氏が発表しています。
昨年は 3000匹を越える純系モルフォオオムラサキの越冬幼虫がつくられ全国の愛好家に発送されたといいます。
これらがさらに累代されればおびただしい数のモルフォオオムラサキが日本中にあふれることになります。
jezoensis への発表が縁で この幼虫35匹が札幌市の高木秀了氏のところにも送られてきました。
北海道の蝶の飼育の達人、小高密春氏がこれらを飼育して 7♂♂2♀♀が見事に羽化しました。
このうち1♂が 2015年度北海道昆虫同好会懇親会のオークションに出品されたことは先のブログ記事に書いたとおりです。
落札価格は 7500円でした。
白熱したセリではさらに高額に発展しそうな勢いでしたが名音頭取り、事情をよく知っている島谷会員の裁量でこれで急遽落札、この蝶大好きの女性会員の手元にわたったものです。
モルフォオオムラサキ全国大拡散の動きはすでに北海道においても見られ、たとえば F氏の標本箱にもすでに名古屋方面からのモルフォオオムラサキ♂が鎮座していました。
北海道浜益村オオムラサキ♂♀
左2列はモルフォオオムラサキ。右2列は浜益村通常型オオムラサキ。
モルフォオオムラサキ♂。
モルフォオオムラサキ♂。
もう一度、北海道浜益村オオムラサキ♂♀。
なかなか写真ではモルフォオオムラサキのギラギラスカイブルーをうまく表現できませんが 通常型オオムラサキ♂との違いはおわかりになられたのではないかと思います。
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2015年、モルフォオオムラサキ大拡散の試み
最近、話題になっているモルフォオオムラサキ。
雄の翅表の青がモルフォチョウの構造色のようにギラリとスカイブルーに青く輝き、一瞬これがオオムラサキかと目をうたがってしまいます。
何年か前のインセクトフェアで初めて見たような気がします。
通常のオオムラサキ鱗粉の櫛状構造の櫛上のヒダ間隔が103nmであるのに対し、モルフォオオムラサキでは169nm で、とても広くなっており、これがギラリ青く輝く構造色発現の理由であるという。
これまでも日本各地や中国山東省などで、比較的個体数の少ない産地において稀に見られていたようです。
あまり報告されることはなく、稀少性が高いが故にマニアの間で高額で取引されていたようです。
2014-9-7のオークションでは 1♂ 60800円で落札されていました。
劣性ホモで出現するとおもわれるこのモルフォオオムラサキを5年間にわたって累代・かけあわせを続けた結果、モルフォオオムラサキの純系種苗が確立された模様です。
種苗を確立された方のご苦労は大変なものであったと思われますが、この方の立派なところはこのモルフォオオムラサキを、ごく普通に見られるものにしてしまいたいと考えたことです。
すなわち稀少種、稀少個体を追い求めるマニアたちがあまり見向きもしない、ごくありふれたものにして、このチョウが自然状態で見られる滋賀県某発生地の個体群や生態系を乱獲から守ろうと考えたことです。
正にすばらしい発想の転換だとおもわれます。
単に採集禁止の指定のみ、看板をかかげるのみ、密猟者検挙に明け暮れるのみの、古典的でほとんど効果がない一般的な希少種保護対策に一石を投じるものです。
程度の差が大きいのですが多少なりともモルフォ的な輝きを現すオオムラサキ♂は大発生時の札幌近郊の八剣山でもみつかり jezoensis に高木秀了氏が発表しています。
昨年は 3000匹を越える純系モルフォオオムラサキの越冬幼虫がつくられ全国の愛好家に発送されたといいます。
これらがさらに累代されればおびただしい数のモルフォオオムラサキが日本中にあふれることになります。
jezoensis への発表が縁で この幼虫35匹が札幌市の高木秀了氏のところにも送られてきました。
北海道の蝶の飼育の達人、小高密春氏がこれらを飼育して 7♂♂2♀♀が見事に羽化しました。
このうち1♂が 2015年度北海道昆虫同好会懇親会のオークションに出品されたことは先のブログ記事に書いたとおりです。
落札価格は 7500円でした。
白熱したセリではさらに高額に発展しそうな勢いでしたが名音頭取り、事情をよく知っている島谷会員の裁量でこれで急遽落札、この蝶大好きの女性会員の手元にわたったものです。
モルフォオオムラサキ全国大拡散の動きはすでに北海道においても見られ、たとえば F氏の標本箱にもすでに名古屋方面からのモルフォオオムラサキ♂が鎮座していました。
北海道浜益村オオムラサキ♂♀
左2列はモルフォオオムラサキ。右2列は浜益村通常型オオムラサキ。
モルフォオオムラサキ♂。
モルフォオオムラサキ♂。
もう一度、北海道浜益村オオムラサキ♂♀。
なかなか写真ではモルフォオオムラサキのギラギラスカイブルーをうまく表現できませんが 通常型オオムラサキ♂との違いはおわかりになられたのではないかと思います。
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