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幻の北見市産イシダシジミをさがす。
2016-2-27(土) 晴れ
どこかに北見市産イシダシジミの古い標本があったはずだとたくさんの標本箱を調べてみました。
引っ越しのどさくさでどこにどんな標本箱があるのか滅茶苦茶になっており、作業は困難をきわめました。
北見以外のイシダシジミ標本はけっこうみつかりましたが北見市産が見つからない。
もうイヤになって諦めかけた頃、古い日本鱗翅学会の合成樹脂製標本箱に、やっと北見市産イシダシジミ標本を発見しました。
もっともっとたくさんあったはずだと思っていましたが 19♂♂6♀♀の北見市産イシダシジミ標本しかありません。
もともとこんなものだったのか、まだ他にあるのかは不明。
北見産イシダシジミ♂ 表面。
北見産イシダシジミ♂ 裏面。
Mは 当時 北見市緑ヶ丘 の暗号略称です。
北見産イシダシジミ♀ 裏面。
三角点は 北見市緑ヶ丘三角点 の意味です。三角点は尾根筋にすすみ尾根の最高点です。
1960年代、当時15歳ころの私は経済的な理由で昆虫針を入手出来ず、マチ針の頭をペンチで切って昆虫針としていました。
イシダシジミにはそのマチ針昆虫針が刺さっており針にはかすかに鉄サビが出ています。
当時は展翅版も標本箱も入手困難でベニヤ板で自作したものでした。
その後は外国産蝶に興味が移ってゆき北見市のイシダシジミのことはすっかり忘れていました。
今回、今から 53年前の標本を、おそらく50年ぶりくらいに見たことになります。
幻の北見市産イシダシジミ標本は健在でしたが、はるか昔、美しい北見市緑が丘の草原でイシダシジミを追っていた青春時代を思い出し、甘く切ない思いがこみあげてきました。
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