茅ヶ崎の夏の風物詩として、海の日の夜明けとともに茅ヶ崎市と寒川町の各神社から33 社38 基の神輿が、茅ヶ崎サザンビーチに集まり、海中渡御が行われる『浜降祭』に、マイバイクで出かけてきた。
「浜降際」には、2年振りに訪れてみましたが、134号線に入るとサザンビーチを目指すサイクリストやママチャリ族が、早朝からぞくぞく集まり、自転車の長い列が出来る光景が見られた。
また、梅雨明けの快晴となりこのシーズンには、滅多に見られない姿で富士山がくっきりと眺められて、浜降祭を祝福しているようであった。
「浜降祭」は、「かながわまつり50選」にも選ばれている無形文化財で、湘南では伝統ある夏の祭りとして有名で「暁の祭典」と呼ばれている。
ビーチに到着したときには、すでに各神社の神輿は到着して、海に入る「みそぎ」が済んだ後でしたが、各神輿は夜中の内に宮出しして南湖のサザンビーチへ向かってきたそうだ。
神輿が海に入り、空と海からの霊力により「みそぎ」を受ける神事の後、浜に整列して合同祭が行われたが、38基の神輿が勢揃いする光景は圧巻であった。
西浜海岸の砂浜には、既に7万人?の観衆で埋め尽くされており、発輿の海中への渡御を今か今かと待ち構えていたが、中には家族連れが朝食を摂っている光景や、担ぎ手が朝寝をしている光景など、海の家は溢れるばかりでごった返していた。
TBSの「朝ズバッ」やJ-COMがライブ放映していたが、これほど注目を浴びているとは思わなかった。
約1時間の合同祭事のあと、38基の神輿が『どっこい どっこい・・』の威勢の良い掛け声で、次々と浜を一回りして帰路に着いたが、海に入る神輿もあり、観衆は一斉に神輿の後を追い、勇壮な舞に感動を得ていた。
担ぎ手の方に聞くと、海中に入ることにより神輿の傷みが激しく、後の手当が大変だそうです。
発輿の最後には、数基がそろい踏みを披露していたが、その威勢の良さと観衆が一体となり、祭りは最高潮になっていた。
一年に一回のこの日の神輿担ぎの為に、故郷へ戻って来られる「まつり馬鹿」も多く、若い時から担いできた楽しみが忘れられないそうである。
祭りの後は、同窓会が開かれて旧友との絆を強めるチャンスとなり、連帯意識が生まれるのだと語っていた。
また、帰路には、神輿が各神社まで巡行するのかと思っていたところ、最近は交通事情が許さず、会場近くの神社以外は、すべてトラックに積まれて戻るそうで、改めて神社に戻ってから氏子たちが集まり、祭りは続くそうです。
神輿を見送って後、帰路は久し振りの海岸線の134号線をマイカーを飛ばして、湘南ツーリングを楽しんだ。