藤澤浮世絵館の新しい展示「サイは投げられた 江戸の絵双六 おもしろヒストリー」が始まり、江戸時代に人気だった各地の旅行を「東海道中双六」で姿が描かれた双六展を観てきました。
今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、52点の絵双六が展示されています。
「東海道五十三次コーナー」では、「さまざまな道中双六」と「やじきたと巡るゆかいな東海道の旅」を描いた各地を巡る旅の道順を絵双六に仕立てたお伊勢参りや五街道を題材にした大小14点の作品が展示されていました。
「みゆき双六」作品では、行幸の際に辿る道筋を示されて京都までの京街道の各地の様子が描かれた双六絵の作品。
「東海道五十三次道中双六 名物入」作品では、弥次喜多のキャラクターの物語を題材にして、道中双六で良く見られる回り双六の様式で描かれた作品。
「東海道名所案内双陸」作品では、日本橋を振り出しに京都をゴールとする道中双六では、戸塚宿や藤沢宿、大山道などが描かれた作品
「東海道中栗毛弥次馬」作品では、弥次喜多の二人が日本橋、品川、藤沢を過ぎる旅物語の土中風俗が描かれています。
「東海旧道膝栗毛滑稽双六」作品では、マスの中に様々な膝栗毛の様子が描かれています。
「藤沢宿コーナー」では、「世間の移り変わり絵双六で」と題した三代歌川広重などの明治時代の様子を描いた絵双六の作品8点が展示されています。
絵双六には、文明開化のシンボルだった蒸気機関車や人力車から大砲車、御所車などが描かれた回り双六の作品
「少女年中行事双六」では、少女向け雑誌に掲載されていた双六絵の作品
「大東京復興双六」では、関東大震災から復興に至るまでを巡る光景が描かれています。
「小田急ハイキング双六」では、小田急沿線の名所が消しゴムハンコで表現された作品
「江の島コーナー」では、「生活にとけこむ七福神」と題した当時の生活に滲んだ七福神に絡む姿が描かれた13点の作品が展示されています。
「見立七福神舟遊び」作品では、舟遊びしている女性たちを七福神に見立てて描かれています。
「東海道五十三次之図」では、「西京」を振り出しに「日本橋」を目指す双六絵
歌川広重の「浮世道中膝栗毛滑稽双六」作品
「企画展示コーナー」では、「浮世絵と絵双六の関係」と題して17点の作品が展示されています。
「五十三次看立双六」では、役者見立五十三駅の絵柄を各宿場のマスに描かれています。
「東海道俳優双六」作品では、東海道の各宿駅にゆかりの役者をマスの中に描かれています。
「白波五人男」の弁天小僧菊之助などを描いた作品
新春お正月を迎えて流行していた色鮮やかな双六や七福神などの懐かしい光景を堪能していました。
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