知人を訪ねた折に、一休さんにゆかりの町京田辺の「一休寺(酬恩庵)」に立ち寄り、一休みしてきました。
アニメドラマやテレビドラマでお馴染みの一休さんのお寺ですが、門を一歩入ると全くドラマとは無縁と思われるような静かな佇まいで、訪れる人も少なく一休禅師の生涯を偲ぶ名跡でした。
本堂へ向かう参道には、びっしりと苔生しており趣があり、一歩一歩石畳を踏み進む時は最高の癒しを受けていた。
参道を折れると一休禅師の墓所がありますが、菊の御紋が入っていましたが、後小松天皇の皇子であったことから宮内庁の管理下になっているそうです。
方丈では、屏風に書かれた怖いトラが迎えてくれましたが、これは一休さんの有名なとんち話の殿さまから言われた「屏風に書かれたトラが夜な夜な飛び出して悪さをするから、縛ってくれないか・・・」と言われて、一休さんが「かしこまりました・・それでは屏風のトラを追い出してください。すぐに縛り上げますから・・・」 と言って笑ったというとんち話のトラのようですね
方丈の部屋には、襖の奥に一休禅師像が安置されており、晩年のお姿のようですね。
また前庭は、綺麗に手入れされたサツキの刈込と白砂が敷き詰められた方丈庭園が拡がり、その先には御廟所を望む絶景となっていました。
さらに進むと、禅式の枯山水庭園があり、案内によると枯滝落水の様子を表現した蓬莱庭園だそうで、名勝に指定された江戸時代の名園だそうです。
本堂は、重要文化財に指定されている唐様建築物の古刹で、釈迦如来像が安置されています。本堂前の参道の楓は既に色づき始めていましたが、まもなく素晴らしい紅葉が見られることでしょう・・・
鐘楼は入母屋造りの袴腰で囲われており、三層の塔を思わせる重厚な構造となっており、境内には多くの歴史的文化財が多く、またゆっくりと訪れてみたい名勝でした。
出口では可愛い一休さんに見送られて後ろ髪を引かれながら寺を後にしたが、見どころ一杯でした。
関西に住んでいた15年の間には
仕事でもプライベートでも時々行って
いましたが、一休寺は行ったことありません。
とても落ち着いた雰囲気のあるお寺ですね!
この次京都に行った時には是非訪ねてみたいです。
京都市内の名勝とは異なる静寂な趣きがありました。
お勧めですね(*^_^*)