令和新春も節分の日を迎え、各地で節分恒例の豆まきが行われますが、今年も鎌倉五山の建長寺の「半蔵坊節分会」に行ってきました。
総門には、「巨福山」の扁額が掛けられていますが、大きな福をもたらす寺と言われており、期待も膨らんでいました

豆撒きが行われる法堂横へ向かうと、紅白幕で囲まれた豆まき舞台が出来ており、1時間前から場所取りの観客で埋められており、お坊さん、ミス鎌倉、年男・女などの撒き手が登場し、福豆をゲットしたいと期待していました。

「福は内~・・・」の掛け声で豆が撒かれると、壮絶な豆の奪い合いとなり、足元に転ぶ人も出るなど、激しい奪い合いとなりましたが、怖さも感じながら福豆を約25個キャッチし、中には景品付きの福豆もあり、まずまずの福を得ることができました


会場には、豆を撒く年男・年女の氏名も公開されていて、感謝の気持ちを抱きながら確認していましたが、知人の名前は確認出来ませんでしたね~

福を呼ぶ豆撒きの終了後広い境内を久しぶりに散策していました。
仏殿では、本尊の地蔵菩薩坐像が安置されており、室町時代のものだそうで座高2.4mの巨大な仏像で、天井には格子天井の花鳥図が描かれており、欄間の彫刻など荘厳な雰囲気が漂っていました。


仏堂の後ろに立つ法堂内では、千手観音像や釈迦苦行像が祀られています。釈迦苦行像は、極限の苦行・断食をされているお姿が見られます。

天井には、小泉淳画家が描かれた雲龍図がみられ、最も位の高い「五爪の龍」が描かれています。

三門の横には、国宝に指定されている梵鐘が珍しい茅葺の鐘楼にかけられています。


仏殿の前庭には、ビャクシンの古木が7本立ち、その幹や枝ぶりには他では見られない姿で禅寺庭園の格式を感じます。

方丈の前の唐門は、増上寺から移設されたもので、近年大修理が行われて冬の陽を浴びて光り輝き国重要文化財に指定されています。


さらに境内の奥にある半僧坊道を経て裏山の「半像坊」へ向かいます。
道の途中には、前週の開祖の達磨大師像が鎮座しています。

その先の251段の石段を上ると、約20体の大小のお天狗様が迎えてくれました。




階段を上りきった裏山の先に建長寺の鎮守である「半僧坊大権現」に着き、福を頂いた感謝の念で参拝していました。

大権現の前の富士見台から微かに富士山の姿が見られます。


権現堂前の見晴台からは、相模湾や鎌倉市内、建長寺の境内が眼下に拡がっています。


半像坊社殿からさらに150段の石段を上ると、天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)に着きますが、残念ながら昨年の台風の影響で勝上けん展望台も無くなっており、天園コースへの立ち入りも禁止されていました。


裏山の山頂である「勝上けん」は、標高145mの高さですが、横浜方面や鎌倉市内、建長寺境内を眼下に望みながら一休みして、境内へ戻りました。



立春前の春のような陽気に引かれて、建長寺から鎌倉八幡宮など鎌倉名所をブラ散歩を続けます【続く】