「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「薩摩守、タダノリ」

2008年05月26日 | 旅行・レジャー
昨日の「ローズフェスタ見参」は、クルマの大渋滞を予想してJRで出かけた。
蜂ケ峰のフェスタ会場と和木駅を結ぶピストン輸送バスに揺られ、一般道とは違う団地道路を通るため、自家用車の大渋滞をよそ目に、すんなり会場に着いた。もちろん帰りも同じコースで和木駅まで順調に運んでくれた。

問題は行く時のJRの対応である。
帰りの買い物を予想してクルマで出て、南岩国駅から電車に乗ることにした。駅近くの大型スーパー駐車場にクルマを置いて、駅舎に着いたところへ電車が入ってきた。切符を買う時間がない。駅員さんに「切符を……」と言いかけたら「兎に角乗って中で買いなさい」と言う。南岩国駅から乗ったという証明も何にもくれなかった。

次の岩国駅が終点だったその電車の車掌さんは、乗り換え案内などのアナウンスが忙しいらしく、切符など売ってるヒマはないという態度。仕方なし岩国駅に着いて改めて車掌さんに「和木駅まで切符を…」と言ったら、「今忙しいので乗り換え電車に乗って買って下さい」と言って、そそくさに大きなカバンを抱えて陸橋への階段を駆け上がった。

すぐに乗り換えの電車が入った。乗ってしばらくは例の車内アナウンスで取り合ってはもらえない。やっと和木駅の手前で二人分380円の切符を購入できた。和木駅の改札口で切符を渡そうとしたら、全くの無人駅で改札通路の遮断もなにもない全くのフリーパス。

到着駅でのトラブル回避を想定し、苦労して手に入れた切符が持ち主をあざ笑うように丸まっている。 忙しそうな車掌をせき立ててまでルール通り切符を買った我々は、想定外のとんだ三枚目に思える。

そこで平家物語に出てくる平清盛の弟、平忠度(ただのり)の官名「薩摩守忠則」という昔はやった言葉を思い出した。
この頃では無人駅が大半を占めている田舎では、薩摩の守が大手を振ってまかり通りそうで、ルール違反を助長しているのではないかと思う。たかだか380円で人生に汚点を残すような愚かなことは出来ないので何としてでも、切符購入に努力したが、JR側ももう少し努力が必要ではなかろうか。

ましてや、和木駅は3月15日に新設開業したばかりである。しかも年に一度の一大イベント、ローズフェスタの拠点駅でもある。日曜日とはいえ当直を出勤させて、普段の数十倍に及ぶ利用客を送迎するべきではなかろうか。

南岩国駅の駆け込み乗車に始まった一連の乗客無視の対応は、一体何件に上るのでしょうか?? 安っぽいクイズのような9分間の電車旅であった。
    (写真:近代的でかっこいい和木駅(内容は別物))
コメント
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