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5月にしては珍しい記録的な大雨に見舞われた。
日本列島、南から北へ、全国あちらこちらで大雨災害が発生した。
なごり雪なら、唄にもなって多少の情緒があるものの、なごりの五月雨が洪水を招くようではサマにならない。
もっともこの頃では、季節感さえ疑いたくなるほど、異常気象・天候不順・気候変動が激しくなっている。
いつどこでどんな現象が起きても、不思議とは思えないほど、色んな時に色んなところで色んなことが起こる。
季節に対する過去の常識など失われつつあるのか・・・とさえ心配させられる。
幸いこの地方では、大きな災害は発生しなかったが、錦帯橋の架かる錦川では、濁流こそ治まっていたものの、水量たるや大変なもので、ゴーゴーと音を立てて流れていた。大きな竹や木の根っこなども流されていた。
普段柔らかなせせらぎを思わせる静かな流れが、このように牙を剥くのも、この時期としては珍しい。
遠出の用件があり、時間節約を目論んで近道を試みた。普段はあまり通らない水中橋(大水の時は冠水するため通行止めになる、欄干も歩道もないコンクリート製の低い橋)を渡るコースを選んだ。
大雨から2日を経過していたので、冠水・通行止めという最悪の事態は免れた。
あれがもしも通行止めになって引き返すなどしたら、こちらが決めた予定到着時刻に遅れていただろう。
「急がば回れ」。口では簡単に言うものの未だに身に付いていない己の未熟さを、改めて「さみだれ」に教えられた。
但し、近道のお陰で時間の余裕が出来て、得も言われぬ楽しい思いをしたことも書き添えなければならない。
( 写真: 錦帯橋上流10㎞あたりにある、水中橋 )