「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「燃えるような残暑の中で」

2010年09月04日 | 季節の移ろい・出来事
いつまでもさめやらぬ、燃えるような残暑のグラウンドで繰り広げられる若者の躍動。
今年も招待を受けるままに、母校の高校・附属中学校運動会に顔を出した。

暑かった。本部席のテントの中ではあるがこの陽差し。凍らせたおしぼり、冷たいお茶を何度も持ってきてくれるもののやはり暑い。逃げ場のない今年の暑さ。
グランドを走り回る生徒も、教職員も、熱中症対策に神経を尖らせているのが伝わる。

それでも華々しくプログラムは進む。
今回も初めて目にする光景に出会った。高校3年全員によるフォークダンス。
全部で3曲が順調に終わった。そのとき、あっちこっちから時ならぬざわめき。「アンコール!アンコール!!」の手拍子と大歓声。男子が大騒ぎ。
放送席も心得たもので、最もポピュラーなオクラホマミクサーをもう一度流す。
楽しそうに踊る。フォークダンスでのアンコール、消化不良の男子がいっぱいいたのだろうか。

         少年易老学難成  一寸光陰不可軽
         未覚池塘春草夢  階前梧葉已秋声

     少年老いやすく学成り難し 一寸の光陰軽んず可からず
     未だ覚めず池塘春草の夢  階前の梧葉すでに秋声

若い日は早々と過ぎ 学業は成就しにくい。わずかな時間も おろそかにしてはならない。
池のつつみ 春の若草を枕に見た夢が覚めやらぬうち きざはしの前に散るあおぎりの葉は はやうらびれて 秋の音

砂埃を巻き上げ躍動する彼らを見ていたら、ふと、こんな言葉を彼らの背中にソーッと贈って上げたくなった。
暑苦しさに負けそうなこの時期に、「偶成」(たまたま出来た)という漢詩が、何故かしらいきなり頭をかすめた。たまにはこんなこともあるものだ、とご理解頂こう。

注釈:少年とは、18~30歳くらいまでの年齢をさしている。(日本語解釈とは異なる)
                『 NHKラジオ「漢詩の来た道」 聞きかじり 』

        ( 写真:全生徒による大行進・整列 )
コメント (10)
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