「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「辞書と親しむ」

2010年09月27日 | ニュース・世相
久しぶりの本格的雨。
昼間に車を走らせても薄暗い空、窓を打つ雨の粒で視界を遮られる感じを久しぶりに味わった。
そんな暗くなる気持ちを反映してか、何故か辞書を引いてみたくなった。
今一度、意味を確認したい言葉が氾濫している昨今である。

先ず手始めは「理不尽」・・・道理に合わないこと。無理無体。とある。
次に「戦略的互恵」・・・これは一つの言葉ではなく、戦略的と互恵を合わせた造語。言ってみれば作り言葉なのだ。昔からある言葉ではなく作り話の世界なのかも知れない。
このことを踏まえて辞書を調べる。

戦略的・・・政治社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めること。
互恵・・・特別な便益・恩恵などを相互にはかり合うこと。

言葉の通りに素直な解釈をすれば、分かりにくいなりに、何かしらお互いの利益を追求しようという歩み寄りの姿勢なのかな・・・?とマユツバながら、思わないでもない。
ところが、造語であるが故にいつ反故にされるかも知れない危うい言葉でもあるようだ。

一方的にこの言葉に踊らされて「対等な立場にある」などと思い上がっていると、自らの利益を損なう恐れのあることに対して、いつでも居丈高に、したたかに脅しをかけてくる。
友好??そんなものは、黙って従う者に与える言葉。対等に物申す相手はたとえ法治国家であろうと、圧力と兵糧責めで潰そうとする。
そんなやり方を平然とやってのける強大国家を「戦略的互恵関係」というのだろうか。

ついでに、「脅迫」「弱腰」「主権放棄」「賠償請求」「国家防衛」「日米安保」まだまだいっぱいっぱいの言葉の意味を辞書で調べたくなった。

一方国内では、「改ざん」「つじつま」「権力」「正義」「信憑性」「破廉恥」「庶民」「権利」などの言葉を調べたくなる。
結局行き着くところは『理不尽』という言葉に集約されるのかな。

    ( 写真: 久しぶりの本格的雨に濡れる、ベランダの手すり )
コメント (14)
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