9月19日敬老の日。各地で敬老行事が催された。
我が住む地域でも、大小合わせるとかなりの数に登り、あっちこっちでにぎやかだ。
市長さんは市内の多くの地区を、お祝いの言葉をひっさげて敬老会はしごとなる。
驚いたことに、現職法務大臣がSPを引き連れて、敬老会を回っておられた。
なりたてホヤホヤの大臣職。永田町でさぞかし忙しいのだろうと思うが、公務の合い間を縫って、ふるさとの票田めぐり。3分間の挨拶の後、会場をひと回り。
衆院選近しを思わせるのだろうか。
とある村の村長さんと助役さんが、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」 と、農閑期で気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め、従来から敬老会を開いていた。これがやがて県全体に広まり、後に全国的規模に広まっていったという。
「こどもの日」があり、「成人の日」があるのに、「年寄りの日」がないというのはおかしい・・・ということから9月15日を「老人の日」と定め、やがて現在の「敬老の日」へと移り変わっていく歴史を秘めた「敬老の日」ではある。
役目がら数か所の敬老会スナップを撮って歩いた。
多くの場合、自治会の集合体で敬老会が開かれている。そのお世話をされている顔ぶれを見ると、間もなくご自身が敬老席に回りそうな方が少なくない。
ステージで繰り広げられる催し物も、さっきまで敬老席に座っておられた方が、衣装・化粧に身を包みステージを飾るというシーンも多く見かけた。
形はどうあろうと、途絶えさせるのは惜しい。一旦途切れると、再び立ち上げるには数倍のエネルギーが必要となる。そんな愚を避けるためにも、早め早めに後継者を養成し、上手に世代交代を図りながら存続させるというのが理想。言うは易し、行うは難しか。