「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「飛ぶときのために・・・」

2011年09月29日 | つれづれ噺

     

あの暑かった夏が影をひそめ、海の色さえふけゆく秋を思わせる瀬戸内沿岸。
潮の引いた砂浜にカモメの一団が羽を休めている。

引潮に合わせて狩りは十分できたのだろうか、あくせく餌をついばむ様子もない。
そうなると、餌を奪い合ういさかいも小競り合いもなく、穏やかな一大家族集団にも見える。
やがて飛ぶときのために、悠然と英気を養っているのだろうか。

♪♪ ・・・ ・・・ カモメはカモメ クジャクやハトにはなれないけれど ・・・ ♪
という歌があったが、カモメはカモメで十分だ。
他の鳥の真似などすることないし、比較することもない。全部がきれいなクジャクになったら、それはその中でまた新たな優劣を競う闘いが始まるような気がする。
みんな違うからみんないい・・・、どこかで聞いたような・・・。

鵜の目鷹の目ではないカモメの目で、常に餌を捜しまわるせわしなさを忘れ、ときにはこうしてゆったり羽を休める彼らの鷹揚さを見習わなければ、と反省する。すぐ忘れる。
何か面白いことはないじゃろうか・・・楽しいことはないじゃろうか・・・と。

微力ながら、意図する成果を上げることに必死になったり、そのための働きやすい職場づくりに腐心したり、とゆっくり羽を休めるゆとりが持てなかった会社生活のクセが、いまだに完全に抜けきらないのか、それとも単なる近欲だけなのか。

まあいい、ちょっと目をやる海岸で羽を休めるカモメに一つ教わったと思えば大儲けか。

 

コメント (3)
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