またしても週末の雨。
催し物の主催者や旅行者などにとっては無粋な時雨ではある。
ただ、山肌を染めようとする紅葉は、この雨で艶やかさを増すという皮肉な現象もある。
数ヶ月前からあれこれ心を配り周到な準備をして待つ。
1週間前から示される週間天気予報を、祈るような目つきで見守る。やっぱり降るか。
あらかじめチケットなどが完売している場合は、客足を心配しなくて済む。が、こんな片田舎のイベント、当日券などもあってその日のお天気が来場者の数に影響することは多々ある。
大きなイベントを明日に控えた夜。
自分なりの準備はした、練習もした。でも何か不安が残る。果ては、今夜よく眠れるだろうか、睡眠の深さはどうだろうか・・・など普段は考えない心配までが頭をよぎる。
な~に慣れてるじゃないかと暗示をかけてみる。全体的には慣れてはいると思うが、明日手掛けるイベントは後にも先にもない一回こっきりの出会いである。
なんだかんだ取り越し苦労するより、先ずは精一杯寝ることだなと思うことにしよう。
真っ赤に燃えるピラカンサスの実のように、燃える夢でも見るか・・・。