夏が暑過ぎたり冬が寒過ぎたりすると、自然の営みまで狂わされるのか、この秋の紅葉も随分待たされた思いがする。ここにきてようやく本番の紅葉に出会えた。
3日前、「お城山を染める紅葉が、この雨にぬれて一段と艶やかさを増している・・・」などとまことしやかにぶち上げたものの、正直なところ、お城山は未だ紅葉していないではないか。どうしてくれるの紅葉さん。言ってしまったもんね~。
ま、いいか。罪作りな嘘はいけないが、もののはずみで口をつく季節感。乞うお許し!
錦帯橋駐車場には、観光バスが15台も並ぶ「かくれ紅葉の里」岩国紅葉谷公園。
三々五々、紅葉見物にお似合いの高齢者同伴が目に付く。
道を聞かれたりすると、得たり賢し、知っていることを全て教えてあげたくなる。
観光ボランティアなどではないが、岩国検定を陰で支えた一人として、多少なりともウンチクが蓄積されている。と思いたい。
今年の紅葉は残念ながら少し美しさに欠ける。
いつまでたっても寒さが訪れなかったせいか、赤く変色する前に枯れ葉になってしまいそう。
そこへ行くと、イチョウは毎年のことながら見事に黄色のじゅうたんを敷き詰める。
足を踏み入れるのが憚られるようなたおやかさを見せる。
やはり秋には秋の風物詩を感じる中で、目の前に来た冬の寒さを迎え撃つ気になるものだ。
なんだかんだ言っても、四季折々の良さを感じさせる我が日本。これで景気回復、財政危機からの脱却などとくれば、美しさに欠ける紅葉などいくらでもガマン出来るというものを・・・。