「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「肩たたき」

2011年11月29日 | つれづれ噺

      

   ♪♪ さざんかさざんか咲いた道 たき火だたき火だ 落ち葉たき

        「あたろうか あたろうよ」 しもやけおててが もうかゆい ♪♪

三年生の甲高い声が会場に響く。「今歌った歌の題名はなんでしょう?」
総合学習で「福祉」をテーマに教育活動を推進している、地元小学校の3年生が、特別養護老人ホームに「ふれあい訪問」して、お年寄りのみなさんに歌を聞いてもらうシーン。

プログラムを幾つか準備した中の「題名当てクイズ」。
すかさず「たき火」と答えが飛ぶ。「その通りです!」では次にいき~す。ほとんどの歌が即座に答えられる。あれこれ工夫を凝らした出し物に、涙を流しながら聞き入るお年寄りも。

次いで、車いすがズラリと並ぶ60人の中に38人が割って入って、「肩をもませてもらっていいですか?」「お願いします」などの言葉を交わし、肩をもんだり叩いたり・・・
中には、肩たたきの手を両手で取っておし頂く人もいる。戸惑っていた児童もいつしか慣れて、会話の出来る人とは積極的に話し始める。

「この子はうまいなぁ・・・」「あの子はなかなかやるじゃないか・・・」。そんな彼や彼女に聞いてみたら、じいちゃんばあちゃんと一緒に住んでいる。あるいは近くにいる。と言う返事が返ってくる。やはりそうか・・・うなずくものがある。

この季節、一足早めのクリスマスプレゼントとして、児童や生徒の施設訪問が企画される。「1ヶ月前から練習したんよ、上手じゃったろー」「みなさんがお元気だったので安心した」
などと本音を聞かせてくれる。やはりお年寄りと触れ合う日常。無駄ではない。

コメント (4)
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