真夏の日照りに、色を失ったサツマイモ 時季を間違えたか、見事なホテイアオイ
朝夕のこの涼しさは何なのか!窓を閉め切らないと風邪を引きそうになるではないか。
季節の変わり目とはいえ、あの真夏の暑さから、何の余韻も持たせず一気に冷気が。
あれほど、暑い暑いとこぼして来たのだから、この涼しさに文句を付けるのは如何なものか・・・と分っちゃいるが、この一気な変わり様には戸惑いをおぼえる。
今年の暑さは、家庭菜園の収穫をささやかな楽しみにする小生にとっても、その楽しみさえ奪ってしまう勢いであった。こんな勢いなど無くてもいいのに。
その最たるものがスイカの出来栄えであった。ついに、大玉らしい大玉は採れないままに終わった。実が留まって子どもの頭ほどの大きさにはなるのに、その後の成長がないままにツルの方がくたびれてしまった。そして今、サツマイモも同じように葉っぱの色が良くない。茎の勢いも感じられない、地下の実りも期待できそうにない。
もちろんこれは暑さのせいばかりではない。雨が降らないという異常気象が元凶であろう。いっくら暑くても日照りがあっても、雨さえ適度に降れば万々歳であったはずだ。
あと1カ月もしたら、大声でツルを引っ張り、いも掘り大会に興じる顔を楽しみに、高い元手で苗を買って植えたのに。青々と盛り上がるほどの勢いがない。これじゃぁいも掘りの歓声も聞かれそうにない。
そんな畑の手前にあるホテイアオイは、季節を間違えたのではないかと思うほど、葉っぱの色は黒味を帯びる深緑。その上見事な花を見せてくれる。これとて、夏本番にはほとんど咲かず、この涼しさを待っていたかのように、今わが世の春を謳っている。
秋の味覚はそれなりの色を伴うから、美味しいし、実りを実感するのであろう。
燃えるような赤をチームカラーとするカープは秋風とともに沈没。サツマイモの葉っぱもイマイチ色合いに欠ける。咲き誇るホテイアオイは、お腹は満たさないが、心に栄養を与える。世の中思い通りには行かないものよ。
思い通りに行かないから面白い、ということにしておこう!!