「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「カモメはカモメ」

2012年09月24日 | つれづれ噺

      
             同じ方向を向いて日向ぼっこのカモメさん

瀬戸内海に面した国道188号線。ひっきりなしにクルマが行き来する。
カモメの集団が引潮に合わせて、波打ち際で日向ぼっこをしている。のだろうと思うのだが、実際はたらふく餌にあずかって、食べ休みをしているのかもしれない。

我が住む地区は、およそ6キロにわたって瀬戸内海沿いに国道が並行する。が、このようにカモメが群れて羽を休める砂浜はただ一カ所だけである。
こんな様子を一度はカメラに納めたいと思っていた。が、いつもクルマにカメラを積んでいるわけもない。積んでいてもにわかに停めることなど出来ず、悔しい思いをしていた。ようやくチャンスが訪れた。

カメラを構える。ところが皮肉なもので、こういう時に限ってカモメの数が少ない。
まあいっか~、いつも眺めている通り、カモメ君たちはほぼ同じ方向を向いて、両足で立ったり片足で立ったり、あるいは寝そべったり。かっこうこそ思い思いだが、一様に同じ方向を向いているのに変わりはない。何か意味があるのだろうか、誰かリーダーがいて、風の吹いてくる方向に頭を向けなさい、と号令でもかけているのだろうか。

それにしても統制が取れている。海面に浮いた小魚を狙う時の喧騒やいさかいが想像できないほどの穏やかさ。勝手な振る舞いでペースを乱す奴など見られない。
他人の迷惑顧みず、マイペースであれこれ勝手にしゃべる様子もない。どうかすると人間社会に反省を求めているような、秩序を保っている。などと言うと、皆が同じ方向向いていたら進歩がない、と叱られるのかな。

この一団は大きな家族なのだろうか、親戚縁者の集まりなのだろうか、それとも単なる仲間の集まりなのだろうか。そんなことは知る由もないが、ハトには三枝の教えがあり、鮎を捕る鵜の世界には長幼の序という教えがある。人間もカモメやハトや鵜の世界に負けないようにしたいものだ。

と思っていたら、2羽がヒョコヒョコと群れから離れて反対向いて水を飲み始めた。
それも、海水を何度も何度も飲んでいた。よほど喉が渇いていたのだろうか。やはりカモメはカモメ、、喉が乾けばマイペースな振舞いもでてくるということか。
それにしても、あれほど暑い暑いと言う中で、カモメの日向ぼっこというのもおかしな表現だな~。風に向かって羽を休めていた、ということか・・・。
       
          2012.9.23、朝7時撮影

 

コメント (6)
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