ここ2年ばかりはコロナ対策などもあって、自らを律すべき定期健康診断をお休みしていた。それ以前の健康診断では、検査項目のほとんどが基準値の範囲内で、どこと言って取り立てることもないのをいいことに、健康優良爺を自認し自慢のタネにもしてきた。
3年振りに本格的な健康診断を受けようと思い立って、これまでの老舗の医院から新たに設立された内科クリニックの若い医師に診断をゆだねた。
何がどうというわけではなくただ普通に自分の年齢も考えて、このたびの健診では「前立腺がんの指針となるPSA」をイの一番にという意識があった。何かが気になるとか引っかかるとか何のこだわりもなかったのに、結果は異常に高い数値が示された。
診断をゆだねた医師から「大至急精密検査を」との紹介状を持って、国立病院機構の医療センターで精密検査を受けることになった。
数値が数値だけに先ずMRI検査を。続いて細胞検査となった。細胞検査は体験された方にご理解頂いたらそれで結構。初体験のこの身は緊張で身体が硬くなるのをベテラン看護師さんにやんわり諭された。これら精査の結果がわかるのはしばらく先の話。
それまではただただ何事もないように、ノー天気にその日を待つことに決めた。その先は覚悟を決めて闘うのか、そのままノー天気で行けるのか。
いまのところ、天知る地知る医師ぞ知る。
晴天の霹靂という思いもないことはないが、一方で実年齢に合わせた身体のほころびは防ぎようがないという思いもある。頑張ってみよう。