「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「幼子の命を」

2023年09月12日 | ニュース・世相

              

「日差し」…太陽の光、日光、その照り具合
「陽ざし(射し)」…太陽の光、日光、その照り具合
「日射し」…太陽の光のことを意味する表現

こうして並べてみるとこの三つの言葉は、大きく変わらずほとんど同じような意味合いを持っている。
ならば使用されている漢字のそれぞれにどれほどの意味があるのだろうか。ひもといてみたくなる。三つの「ひざし」の意味に違いはないが、使用されている漢字の意味には違いがある。それによって読む側の受け止め方が違ってくるのではないかということ。つまり、書く方も何らかの意図を込めて使い分けていることになるのだろう。その結果が微妙なニュアンスとして変わってくるということか。

小難しい国語の時間はここまでとして、陽ざしにまつわる悲しい出来事が今日も報道されている。
娘さんから2歳の幼稚園児を預かった母親が、幼稚園に送り届けて自らの職場に行くはずであった。何をどう間違えたのか幼稚園に寄らずにそのまま自分の職場に直行。車内に2歳児を残したことを忘れて仕事に専念。煮え返る車内に残された2歳児は9時間後に車外に連れ出されたが時すでに遅し。
大切な大切な、可愛い盛りの2歳児の命は、幼子を慈しみ可愛がるはずの祖母の手で葬られるという、思いがけない悲しい結末となった。

今年の春から何度となく繰り返された、幼稚園児の車内放置事件、降ろし忘れによる熱中症死亡事件、さらには保護者が買い物やパチンコなどで、幼い命が奪われ事故や不祥事。そんな幾つかの実例が厳しく報道され責任が追及されているさなかに、またこんな痛ましい事案が発生する。いずれも過去の事案ではない。忘れるどころか自分自身の熱中症対策も併せて、暑さに対する警戒心は並大抵ではないはずなのに。悲しい、空しい話が続く。

9月の中旬を迎えても、あさから照り付ける今年の「日差し」「陽ざし」「日射し」は強い。直射日光に当たるだけで眩暈がしそう。
漢字もひらがなもどっちでもいい。この強い危険な日差しから命を守る行動だけは今一度肝に銘じて、本格的な秋を待つことにしたい。

コメント
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