何度も何度も聞かされた異常気象による高温。それに伴う熱中症警戒アラートは連日のように全国各地で発令される異常な夏。
そんな中でも例年通り見事に咲き誇った「百日紅(サルスベリ)」も、文字通り百日咲くといわれる花期がここにきてようやく下火になりかけて来た。
例年、この百日紅が終わるころになると、何となく気だるさや微熱感を感じるあまり有難くない季節となる。いわゆる夏バテの一種であろうか。
それが今年は何をたまげたのか、えらく早い夏バテがモロにこの身に襲いかかった。そして完全に負けた!
それが何十年振りかの「帯状疱疹」という形となって、あまり強くもない身体に現れた。以前の体験から考えても、今回は少し様子が違う、というか身体全体を覆うダメージが強くて、何かしら大病に罹ったような気持ちになっている。単なる弱気がそうさせているのだろうか。いやそれだけでもない。
真っ赤な発疹が、左上半身という限られた部分ではあるがベッタリ張り付いていて、強く痛い・痒いというほどでもないのだが、触ればピリピリ。背中など下に向けて寝ると痛さで何度も目が覚める。左の喉も嚥下痛に悩まされ、左首筋が極端に凝っている。要するに発疹がこすれるたびに憂鬱になるのでこすれないように気を付けると、動きがゆるくなってだらしさを感じる。運動不足をモロに感じる。なのに、素早い動きが出来ないじれったい状態。個人差はあるのだろうが、高齢を自覚しているため被害妄想も大きくなっているのかな。なかなかやる気が出てこない、ノークレ病状態。
などと愚痴ったところで、1週間処方された飲み薬を今日で5回飲んだ。あと二日もすれば目鼻がつくだろう。
仕方がない、今はひたすら耐えて、いっときも早い回復を待つしかない。帯状疱疹の艶やかな赤と、真っ赤に咲き誇ったサルスベリの色が妙に似ているのが面白い。 ちなみにサルスベリの花言葉は 「雄弁」「饒舌」「あなたを信じる」だって、どう結びつけようかな。