2023年もいよいよ押し迫り、受験生にとってはもう最後の最後の追い込み時期を迎えている。
そんな中で、地元に溢れている豊富な経験を積んだリタイヤ組を活用して、来春高校受験を控えた中学3年生と対面で、面接練習をする機会に恵まれている。この活動が始まって以来数年たった今年は、進学担当の教師が新たに赴任してきたこともあって、資料が豊富に私たちに示されたことで、中味の濃い面接練習になったことを喜んでいる。
孫世代を相手にするこういった活動は、向こうは教師や親に対するのと違って若干の甘えもあるのか、少し脇が甘くなる。こちらも元々孫には寛大になる性癖もあって、本来なら厳しい内容であるはずの面接練習もわりと和やかに進められる利点もある。
但し、何もかも甘やかせて通るほど軟ではない。「早口過ぎて何をしゃべっているか理解できない」「名前はゆっくりと、はっきり相手にわかるように」
「出身校の校長、教頭の名前くらい知っておくべき」「自分の長所短所を明確に伝えられるように」などなど。
当然ながら個人差はあるけど、おしなべて早口である。しかも句読点もなく立て続けにペラペラ。そんな彼らのフツーの姿を、せめて面接会場でだけは出さないよう誰が治すのがいいのだろう。そんなことを考えたとき、こんなロートルの経験則が少しでも役に立つなら有難い。
いずれにしても、練習を終えて教室を出て行く背中に「がんばってね」のエールを贈る。受験生に幸あれ!そんな季節を迎えている。