孫兄ちゃん二人が、西日本小学生スキー大会に挑戦した。
鳥取県スキー連盟主催で、大山の国際チャンピオンコースを使っての本格的大回転レースに挑んだ。
全日本大会への出場権をかけて、来月行われる本戦のいわば前哨戦の意味合いを持つという今大会。5年生の兄ちゃんは小学校高学年の部。3年生の弟は低学年の部。
それぞれに持てる力は存分に発揮したようであるが、100分の1秒を争う世界、いつも思い通りの成績が得られるほど甘くはない。
3年生のカー君は低学年の中では最上級生、体力的には分がいい。それでもトップから1秒86の差で4位。メダル圏内とは0秒57の僅差。とはいえ、0,01が天国と地獄を分ける厳しい勝負の世界。ストックもうひと掻きが勝敗を分ける。
兄ちゃんは6年生を相手の勝負となる。旗門ギリギリ限界をクリアーしなければ入賞は望めない。どうしても無理ををする。プレッシャーもあるだろう。瞬間の右足かかとの使い方を誤ってタイムロス。トップと4秒69の差で13位。ということは、5秒の中に15人がひしめいているという厳しさ。
あっけらかんと勝負の感想を話してくれる。ジジは新聞記者のような気分
スタート地点1055mフィニッシュ地点830m。標高差225m。最高斜度25度。旗門数26本、一本たりとも外せはしない。うまく回り込みながら時速70~80kmで雪を噛む。
同じコースを同じように滑降する兄弟。「旗門を通り過ぎるスピード感はたまらんよ・・・」と兄ちゃんが言えば、「オレはもうちょっと体重が欲しい」と弟が言う。
100分の1秒に一喜一憂する世界に挑む二人。気の毒に思う部分もあるが、『もうちょっと早く滑りたい』という意欲を持っている限り続けさせるしかない。
お父さんは大変だ。ジジも少し大変を負担するんだろうね~。