この日のために、というか、本格的ウオーキングに備えてあらかじめゲットしておいたトレッキングポール。
やっとデビューの日がやってきた。
おとなり玖珂町で催された「玖珂まちふるさと歴史散歩」に、ポールを引っ提げて参加した。
早い話が、こういった歴史探訪ウオーキングなるものへの参加は初めての体験と言っていい。
これも、言ってみれば、岩国検定というご当地検定の実行委員という立場を、ちょっとだけ裏付けしておこうという、軽いノリの表れでもある。結果的には、参加してみてやはりよかったということ。
「金峯院(きんぽういん)」や「宝嶺寺(ほうれいじ)」をたずね、17年に1度御開帳される秘仏の「薬師如来坐像」を、今日に限って特別開帳による拝顔をさせて頂くという有難いプレゼントも頂いた。
途中にある弥生時代の遺跡を遠望しながら、市の文化財専門員の解説を有難く拝聴。
「一つの集落が出来上がるためには、どれほど多くの人の活動やご苦労があったことか、戦いもあったろう、悲惨な目にも遭ったろう。そのような生々しい人間の歴史の上に、今こうして人々が豊かに生きていられる・・・」と、指差す先にあるこんもりした小高い森が、この地を支配した高家の「前方後円墳」であろうと思う。などというお話にも説得力を感じた。
これらの全てが岩国検定に反映されるかというと、それはこれからの課題となるが、やはり出来るだけ多くの場所へ足を運び、ほのかに残る歴史の匂いを感じたり、遠い祖先の動きや思惑に触れることは無駄にはならないことを改めて思い知る。
今日は立冬。冬の初め。
寒さに向かう中で、何かと理由を付けて出来るだけ多くのウオーキングチャンスを作って行きたい。
そこで胸を張り、背筋を伸ばし、多くの酸素を取り入れ、風邪の引きにくい丈夫な体を作りたいものだ。
トレッキングポールも、小ぶりなリュックも、そのための投資なのだから。