畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

またまた昔々の話です

2017-03-03 12:21:05 | 暮らし

   またまた昔々の話です

 

 明治十二年生まれの祖母の話です。

 

 祖母の父が、つまり私の曽祖父が若い時の話だと言うから、江戸時代の末期の頃だろう。

 道楽者と言うか、洒落者と言うかその時代には珍しく、釣りも嗜んだと言う。

 百姓仕事も一段落した初夏。岩魚が多く棲むという評判を聞き、

馬籠と呼ぶ馬の餌の草を背負うための、大きな籠を背負い、弁当を持ってその川を目指した。

 

 釣り始めたら、大きな岩魚がいくらでも釣れる。

持って行った餌も尽き、川虫を探して餌にし、釣り続けた。余り夢中で釣っていて、油断した。

 

 気が付くと、大きな山の下にたどり着いた時は、

日が沈む頃になっていた。それから、帰ったのでは、危険な場所を手探りで帰るしかない。

豪胆な曽祖父は、そこで動かずに朝を待った。

 

 日が昇ると同時に、やっとの思いで帰宅した。

背中の馬籠一杯に背負った岩魚は、腐り始め一匹も食べられなかったそうだ。

                        (続く)

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明治の教科書定価十銭!

2017-03-03 05:12:47 | 山菜

 黒光りのする桐の木製の木箱が残っていて古い書物が入っている。

仏事や家の新築時の諸控とかなどの帳簿に交じり一冊の教科書が入っていた。

  前にも書いたが、亡父が数え年19歳の時に亡くなった祖父のもので、当然スベルべは祖父に会ったことは無い。

そんな記憶には残るはずもない祖父の教科書になぜか親しみと懐かしさを感じてしまう。

 

  表紙をめくりました。

なるほど、大体の意味は把握可能ですね。

 

  なんだか、いかめしいお名前の編者です。

そして、第一章に入るとたちまち難しい字に。何年生が使ったのかなー。

 

  実用文用の文字がづっと続きます。

でも、この教科書に倣った字ではなかったなー、祖父の書いた文は。

 

 いかめしいお名前と言いましたが、やはりね、ほら「福島県士族」なんてありますよ。

出版人も身分は同じで、住所はほら「東京府」です。

 そして、定価の十銭て今の貨幣価値ではどれくらいになるのでしょう。

祖父は成績がよく、隣村の子供たちに勉強を教えたと伝えられています。

 亡父の仕事だったと思うけれど、桐箱の中には樟脳がたくさん入っていました。

子孫のスベルべも大した価値のある書物ではなくても虫に食わせては先祖に申し訳が立たない。

今度、樟脳を買ってきて補充しておくことにします。

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