(56豪雪。二階屋の一階部分はすっぽりと雪の中)
雪道
雪国の暮らしも、自動車と道路が飛躍的に発達した、昭和四十年前後から様変わりした。
辛く、そして暗いと言うイメージが徐々に薄まってきてウインタースポーツなどと言う言葉が流行り、
スキー客で賑わうようになって来た。
高度成長社会と呼ばれた国の飛躍的発展が雪国の暮らしもイメージも変えたのだ。
昭和四十年頃までは一級国道の17号線さえ冬は雪に閉ざされ、数ヶ月も自動車は通れなかった。
その雪に閉ざされた国道をコースにノルディックスキーの駅伝が行なわれていたのだから驚く。
幼かった私には応援をしたという記憶しかないが、姉たちはカンジキを履いて、競技コースを踏み固めたそうである。
国道さえそんな状態だから、脇道も当然のこと雪に閉ざされ、国道がブルドーザー除雪された姿を現した後、
スコップで掘り出したのだ。細くても地面を掘り出すと雪消えは格段に早まった。
そうなると待ち望む春もすぐそばまで来たと感じる。早くても三月から四月にかけての事である。
(続く)