古い書物の入った桐箱の中には古い教科書も何冊か入っている。
亡父が数え年19歳の時に亡くなった祖父が使用したもの。スベルべが会ったことさえない無い祖父のものです。
尋常小学校で使われてものです。編者の名前がいかめしく「夏目金之助」みたいかな。
今は統合されて、その跡さえ分からないような存在になった「田川校」で使われていたのです。
最終頁、裏表紙の内側は詳しく出版月日まで入っています。明治17年出版ですよ。
編集人も出版人も肩書は「士族」ですから、時代の背景が分かりますね。
小学日用文ってあるけれど、何年生が使ったのでしょう。
生徒たる祖父は、筆を持ってこの字を手本に書いていたのでしょうね。
でも、祖父が書き残したものを見ると、こんな流麗な文字で無いなー。
昨日アップの香代帳などは、江戸時代の教育の名残のような流暢な文字で浅学のスベルべには読めない部分も。
二日続けて古いものをアップしてしまった。
のんびりできる季節も終わりに近づいた。今のうちにもう少し書き写したり、整理したりしておきます。
今は先祖の香代帳などで古い親戚関係も調べています。
葬儀、年忌などの列席者を書き留めていくと、古い関係、曾祖母そしてその上の方の関係も浮かんでくる。
パズルを解くような気持で整理しては眺め、そして推理しています。
こんな仕事に手を染めるなんて、スベルべもいよいよ彼岸が近づいてきたのかな(笑)。