「鮭のアラ煮」(その2終わり)
大根の厚さは、煮物、オデン、アラ煮とそれぞれの厚さが有り、これだけは自分なりのこだわりが有る。
魯山人を気取るわけでも無いけれど、大根とは一口に呼んでも、
絶対にそれぞれの用途に適した厚さが有ると言うのが持論。
それだけ拘るのだから、オデン用、アラ煮用と決めて輪切りにした大根の厚さは計らなくても、
ぴたりと同じになるのが自慢と言えば自慢でも有る。
そして、丸々と太った大根は半切りにし、皮引きで面を取る。
勿論圧力鍋とは別の鍋で、この下準備を終えた大根をアラと並行して下煮する事になるが、
時間は圧力鍋で煮る鮭のアラと大体同じ時間。
圧力鍋用のタイマーが鳴ったら火からおろし、茹で汁が多過ぎたら鍋から捨てて、
圧力鍋から取り出した鮭のアラを加え再度火に掛ける。
ここで、味見をする事になるが塩分が強過ぎたら、煮汁を減らして水を加える。
塩分が弱かったら味噌を足すのも自分流。そして、ちょっぴりの味醂も忘れない。
そして、大根に竹串か、箸の先を差し込んで、すうっと抵抗なく刺さるようになったら出来上がり。
コラーゲンとカルシウムがたっぷりの栄養食の出来上がりだ。
さて、昔は98円で買えた鮭のアラも最近は出世して100円以下では買えなくなってしまった。
(終わり)