日当たりの良い急斜面の独活は伸び切ってしまったと言うのに、ここではご覧の通り。
まだ採り頃の独活が見えます。と、言うのはそれだけこの沢の雪が大量に残っていると言う事。
急斜面にぶら下がった枯れた独活で容易に見つけられる。
もっとも、独活以外の植物が生えるのは難しいほどの急斜面ではありますが。
採り頃の独活どころか、まだ赤い小さな芽さえ見えます。
今月、5月いっぱいは良いサイズを採ることが十分可能でしょう。
さて、昨日で消息を絶ってから10日間が経ってしまった五頭連峰での遭難事故です。
山頂付近は残雪が見えてもなだらかなのですが、一度沢に迷い込むとこんな状態の筈。
険しい沢は冬の降雪が繰り返し雪崩となり、沢を埋め尽くす。
薄くなった残雪を踏み抜き、落下して崩れた雪の下になることもままあることなのです。
沢の最上部はかなり緑も深くなって、初夏の雰囲気です。
沢で下が溶けてドーム状になった雪を渡ろうとして踏み抜いてしまった事故も仲間が起こしています。
もう40数年前の事ですが、「巻機山」の沢登り中に何人かが、雪を踏み抜いた。
落下した仲間は無傷だったが、山際の雪が沢の中心に崩れて出来た隙間に落下した一人が腰椎を骨折してましった。
実は、先一昨日従妹に山菜を送ろうと電話すると「今日は遭難記念日なのよ」と言われた。
従妹のご主人は5月14日に、今回の遭難と似たような条件の「米山」で遭難し、九死に一生を得たのでした。
(続く)